HSPの4つのタイプと特徴を徹底解説!実はあなたもHSP!?
- 最近よく聞くHSPや繊細さんってなに?
- もしかして私ってHSP?
本記事は、そんな疑問を持った方向けにHSPについて解説していきます。
本記事を読み、HSPについて理解することで
あなた自身がHSPかどうか、HSPとの正しい向き合い方を知ることができます。
誰でも分かりやすいよう、重要なポイントだけをまとめた記事となっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
HSPってどんな人のこと?特徴は?
HSPとは繊細な気質を持った人のこと
HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略称で、生まれつき感受性が高く、人一倍繊細な気質を持った人のことを言います。
重要なのは、「生まれ持った先天的な気質」である点です。
最近では「繊細さん」という表現をされることが増え、日本でも認知が高まってきています。
HSPは、全人口の約2割だと言われていますが、まだまだ認知が低く、周りとの違いに生きづらさを感じている人も多くいます。
HSPの特徴
そもそもHSPとは、アメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン博士が提唱した概念であり、アーロン博士によると、HSPには以下4つの属性があるとされています。
これらの属性は、頭文字をとって「DOES」と呼ばれます。
- D:「丁寧で、深い情報処理を行う(Depth of processing)」
- O:「過剰に刺激を受けやすい(Over aroused)」
- E:「感情の反応が強く、共感力が高い(Emotional reactivity and high empathy)」
- S:「些細な刺激にも反応する(Sensitivity to subtle stimuli)」
これらの特徴から、HSPには以下のような悩みを抱えている人が多いことも分かっています。
- 生活環境の変化に弱く、体調を崩してしまう
- 複数のタスクがあると、混乱してしまう
- 大きな音や強い光が苦手
- ちょっとしたことでも、深く考えてしまう
- 絵や音楽などの芸術で心を動かされる
- 他人の感情に振り回されやすい
- 小さな音や匂いも気になってしまう
もし、同じような悩みに心当たりのある方は、HSPの傾向があるかもしれません。
HSPには4つのタイプが存在する!?
ここまでの内容を読むと、HSPは「周りからの刺激を受けやすいため、人との関わりが苦手」というイメージを持っているかもしれません。
しかし、実はHSPは図のように4つのタイプに分類するとができ、中には「繊細なのに刺激を求めてしまうHSS型」や、「繊細ながらも人との交流を好むHSE型」も存在します。
この分類で重要なのは、
「外交的=刺激を求める」ではないという点です。
以下では4つのタイプをそれぞれ解説していきます。
HSP
繊細+刺激を求めない+内向型
HSPはここまでお伝えしてきたように、生まれつき五感が鋭く、周囲からの刺激を受け取りやすい気質があります。
HSPの中でも約70%がこのタイプに分類されると言われています。
ここから紹介する他の3タイプも、根幹にはHSPの気質を併せ持っていることを理解しておきましょう。
HSE
繊細+刺激を求めない+外向型
HSEとは、「ハイリー・センシティブ・エクストロバート(Highly Sensitive Extrovert)」の略で、HSPの中でも他者との交流を好む気質もったタイプです。
HSEとHSPとの大きな違いは、外向的な気質を持つため、他者との交流を好む点です。
具体的には、1人でいる時間が苦手だったり、人と協力して作業をすることが得意などが挙げられます。
しかし、HSPと同じく繊細な気質も持ち合わせているため、HSPよりも些細なことで傷ついたり、ストレスを抱えてやすい傾向にあります。
- 1人よりも人と関わる方が楽しい
- 人と協力して作業をするのが得意
- 交友関係が広く周りから好かれやすい
HSS型HSP
繊細+刺激を求める+内向型
HSSとは「ハイ・センセーション・シーキング(High Sensation Seeking)」の略で、変化や新しいことを好み、刺激を求めてしまう気質のことを言います。
HSS型HSPは、全人口の約6%しか存在しない、珍しい気質です。
好奇心旺盛で新しいものに興味を持ちますが、すぐ他のものに興味を持ってしまうため、飽きっぽい特徴があります。
また、内向的だけど刺激は求めるという、一見矛盾した特有の感情を持っており、その感情に苦しむことがあります。
この感情は「アクセルを踏みながらブレーキを踏んているような状態」と表現されます。
- 好奇心旺盛で新しいものを好むがすぐ飽きてしまう
- 初対面の人でも打ち解けられるが次第に距離を起きたくなる
- 行動する前に深く考えすぎてしまい行動に移せない
HSS型HSE
繊細+刺激を求める+外向型
HSS型HSEは、外交的かつ刺激を求める特徴を持っています。
また、HSEのほとんどはHSS型HSEだと言われています。
HSS型HSEは、人との交流も刺激も求めているため、人と一緒に物事に取り組むことを好む傾向にあります。同時に、社交的で周りから好かれるため、リーダーシップのある人が多いです。
HSPの中ではHSS型HSEが1番アクティブなタイプですが、その反面他のHSPよりも、刺激やストレスを感じやすく、疲れやすいとされています。
- 周りからリーダーを任されることが多い
- 積極的に人と協力して物事を進める
- 好奇心旺盛で実際に行動に移す力がある
HSPは治るの?治療法は?
そもそもHSPは病気ではなく、人間の気質を表現する言葉です。つまりHSPは、医学的にも治療をする対象ではありません。
とはいえ、HSPは生活の中で生きずらさを感じることが多く、このままずっと付き合っていくのは辛いと感じる方もいると思います。
そこで重要なのが、「治す」ではなく「向き合っていく」という考え方。
HSPと向き合っていくには、まずHSPについて知ることも重要になっていきます。
HSPとうまく向き合っていく方法は?
HSPの長所を知る
HSPと向き合っていくには、HSPを知ることが重要とお伝えしました。
そこで、まずはHSPの長所を理解していきましょう。
HSPは、非HSPと比較すると疲れやすいなど、一見マイナスイメージが強いかもしれませんが、HSPにしかない魅力的な長所をたくさん持っています。
以下は、代表的なHSPの長所になります。
- 共感力が高く相手を思いやれる
- 物事をじっくり深く考えることができる
- 細かい変化に気づくことができる
- 感受性がとても豊か
- 危機管理能力が高い
- 想像力が豊かでクリエイティブな作業が得意
- 絵や音楽などの芸術を楽しむことができる
どうでしょうか。HSPには非HSPにはない長所がこんなにもたくさん存在します。
今まで、自分の悪いところばかり見ていたという方は、これだけの長所があることをしっかり受け入れてあげてください。
もちろん個人差はありますが、HSPは自分自身の長所を活かせるような環境であれば、今よりも楽に生きられるようになります。
自分の気持ちにに素直になる
HSPの人は刺激に敏感なため、非HSPの人よりも疲れやすい特徴があります。
加えてHSPの人は、「他の人は頑張っているから」「休むなんて自分は弱い」と思い込み、頑張ってしまう傾向があります。
そのため、まずは自分が疲れていたり、気分が落ち込んでいることに気づける必要があります。
- ため息が増える
- イライラすることが増えた
- 何もやる気が起きない
このような変化を感じた時は、あなたが疲れている時です。
その気持ちを素直に受け入れ、しっかり休めるようになりましょう。
予め対処法を決めておく
HSPは、自分が疲れていたりや落ち込んでいる、と感じた時の対処法をあらかじめ決めておくのはとても重要。
- たくさん寝る
- 趣味に没頭する
- おいしものを食べる
- 自然や動物に触れる
- 信頼できる友人に会う
- 1人で何もしない時間を作る
HSPの中でも、リラックスできる環境には個人差があります。上記は、HSPの方リラックスするのに有効な一例です。
色々試して、自分自身が心を落ち着かせてリラックスできる方法を見つけておきましょう。
HSPを理解して幸せに生きよう!
今回は、HSPについてお伝えしてきました。
HSPは生まれ持った気質であり、魅力もたくさんあります。
重要なのは、しっかりHSPと向き合っていくこと。
あなたを1番大事にできるのは、あなた自身です。自分の気持ちを受け入れ、幸せに生きていきましょう。