HSS型HSPの人に転職エージェントをオススメしない3つの理由
あなたは今こんな悩みを抱えていませんか?
- 転職したいけどエージェントは使うべき?
- HSS型HSPに敵した仕事ってなんだろう。
- 自分のやりたいことがわからない。
今回はこんな悩みを抱えている方向けの記事を書きました!
改めまして、ゆうやといいます!
私もHSS型HSPの気質を持っていて、当時勤めていた会社が辛くて転職を考えていました。
ただ、「今の会社が嫌だ」という感情は間違いないのですが
「何がしたい?何が嫌だ?」と聞かれると
働き方が‥‥や、仕事内容が‥‥
というように明確に答えられない状態でした。
そんな状態でもとりあえず転職したくて、ネットで調べているとよく見かけるのが
「転職エージェントを活用しよう」です。
おそらくこの記事に辿り着いている方は、
- 本当に転職エージェントを使った方がいいのか
- 転職エージェントってなんか怖くて不安
そんなイメージがあり、一歩が踏み出せない方かと思います。
結論からお伝えしますが、もし今あなたが、上記の私と同じ状況なのであれば、転職エージェントの利用はオススメしません。
本記事の前半では、HSS型HSPに転職エージェントをオススメしない3つの理由を、後半ではHSS型HSPの方にオススメの「やりたいことの見つけ方」を紹介しています。
この記事を読めば、今あなたが抱えているモヤモヤが消え、やりたいことの見つけ方がわかります。
ぜひ最後まで読んでみてください。
HSS型HSPの方に転職エージェントをオススメしない3つの理由
オススメされても応募できない
これはHSS型というよりは、HSPの方に言えることですが、物事を深く考えすぎてしまう傾向にあります。
例えば、あなたのことをよく知っている友人に、こんなことを言われたとします。
あなたは相手のことを凄く思いやれるし、「カウンセラー」だったら向いてると思うけどな!
あなたはそれを聞いて、
「確かにカウンセラーだったら向いているかも!」と素直に受け入れられるでしょうか?
・私が言ったことで悲しませたらどうしよう。
・人に相談されるなんて、私にできるだろうか。
そんなことを考えてしまい、実際に行動することができないのではないでしょうか。
一概にこれが悪いことではないですが、「行動できない」という面で悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
では、そんなHSPの気質を持った方が、全く知らない人から紹介された求人を素直に「応募してみよう」と思うでしょうか。
中には、「転職サポートのプロだから信用できる」という方もいるかもしれませんが、多くの方がその求人について疑心暗鬼になると思います。
また、転職エージェントは、次から次へとオススメの求人を送ってきます。私たちHSPの気質を持った方は、その都度、求人が自分に合っているかを考えてしまい、時間と体力をとても消耗してしまいます。
であれば、転職エージェントを使うのではなく、自分の目で気になる求人を確認して、興味のある求人だけ吟味する方が圧倒的に効率的がいいと言えます。
HSS型HSP特有の矛盾を理解されない
転職エージェントは、クライアントの希望に沿った求人を紹介してくれる職業であり、言ってしまえば転職をサポートするプロです。そのため、転職したい人にとってはとても心強い味方になります。
ただ、あくまで「転職をサポートするプロ」なだけです。当たり前ですが、転職エージェントは、心理学やカウンセリングのプロではありません。
つまり、転職エージェントの方はHSPについてあまり理解がありません。
もちろん全員とは言いませんが、理解がある方にあたる確率は限りなく低いです。
ここからは私の実話ですが、実際に私も某大手転職エージェントに相談をしたことがあります。
※下記は大まかな相談内容
私は「HSS型HSP(軽く特徴も伝えました)」という気質を持っていて、営業職(現職種)だと人と関わることが多く、周りの人間の感情に振り回されてしまい、辛いので職種を変えたい。ただ、毎日同じことをするだけの製造職(ライン作業)や、ルーティン業務の一般事務のような職種も、刺激がなくて飽きてしまうから、向いてないと思っています。難しいことを言っている自覚はあるのですが、自分はどんな仕事が向いているか分からなくて困っています。
ざっとこんな感じで相談しました。もちろん上記にある通り、難しいことを言っている自覚もありましたし、明確な答えが返ってくると期待もしていませんでした。
ただ、自分ではこれ以上考えても答えが出ないと思った結果、転職サポートのプロに頼ったわけです。
しかし返ってきた言葉は
それって矛盾してますよね?
- 人との関わりが辛いから営業職は嫌だ。
- でも人と関わりの少ない製造業や一般事務も刺激がなくて嫌だ。
確かに言われてみれば、矛盾しています。
ただ、自分を棚に上げる訳ではありませんが、その矛盾に一番苦しんでいるのはHSS型HSPの方自身だと私は思っています。
結局この時相談したエージェントには、「業界も職種も変えるのは合格率が下がるので、とりあえず他業界の営業で求人探しましょうか。」と言われ、それ以降私も思ったことが言えずヒアリングの通話は終わりました。
これはあくまで一例であり、たまたまかもしれません。けれども、少なくとも私はこんな思いをするなら相談しなければよかったなと感じました。
体感ですが、このパターンは少なくはないと思っているので、特にHSP型HSPの方に転職エージェントはオススメしません。
自分の考えを伝えずらい
転職エージェントは、クライアントの希望に合った求人を紹介するというシステム上、大前提としてクライアントがある程度の希望を伝えないことには、求人を紹介することが出来ません。
転職エージェント利用者へのアンケートで、「希望に合わない求人をすすめてくる」が不満点の上位に来るのは、希望条件が明確ではなかったことが原因で、そう感じてしまうケースが多いからです。
逆を言えば、明確に希望条件が決まっている人ほど、転職エージェントをうまく利用できるということです。
ただ、HSPの気質を持っている方は、
- こんな希望を言ったら馬鹿にされるんじゃないか
- これを言うと困らせるんじゃないか
- 余計なことを言って、めんどくさがられたらどうしよう
普段の会話の中でも、上記のようなことを考えてしまっている人も少なくないと思います。
私自身も実際そうでした。そのため、考えている希望などを素直に伝えられない方もいると思います。
特にこの記事に辿り着いているということは、きっと自分にどんな仕事が向いているのか分からくて困っている方だと思います。
前項の内容と少し被る部分ではありますが、HSS型HSPは特有の矛盾を持ち合わせているため、希望を理解してもらうことも難しいです。
結果、自分の希望を伝えられないどころか、時間を消費してただ消耗するだけになってしまう可能性があるため、あまりオススメしません。
しかし、例外もあります。
それは、明確に希望条件や軸が決まっていて、それをしっかり伝えられるのであれば積極的にエージェントは活用すべきです。
逆に言えば、転職エージェントをうまく活用するために、徹底的に自己分析をしてみるのも一つの手段です。
HSS型HSPがやりたいことを見つける方法
ここまでは、「HSS型HSPの方は転職エージェントを使うべきではない」という理由についてお伝えしてきました。
ここからはHSS型HSPの方が、転職エージェントを使わずにやりたことを見つける方法をご紹介します。
「やりたいこと」と「なりたいもの」は違う
「自分が何をやりたいのか分からない」と考えている人のほとんどが、大きな勘違いをしています。
それは自分のやりたいことを「職業」で選んでしまっていることです。
もちろん転職するという意味では、次の「職業」を探すことなので問題はありません。しかしあなたの「やりたいこと」を探す場合は別です。
「やりたいこと」に似た言葉で「なりたいもの」という言葉が存在します。
例えば、今あなたは「YouTuberになりたい」と考えているとします。ただ、この「YouTuber」は上記の通り「なりたいもの」です。言ってしまえばこれが職業になります。
でも実際は、YouTuberの仕事内容は、企画、撮影、編集というように分類されます。
YouTuberは楽しそう、という理由で始めた結果、撮影や編集のような地味な作業が苦痛で続けられないというパターンはよくあります。
では逆に「やりたいこと」とは何か。
YouTuberの例でいうと、企画、撮影、編集が「やりたいこと」となります。
企画、撮影、編集、がやりたいことの人からしたら、YouTuberは心の底から楽しい職業と言えるわけです。
やりたいことは「価値観」で選ぶ
HSS型HSPの特徴として、好奇心旺盛で新しいことに興味をもちやすいというものがあります。
その反面、すぐに飽きてしまったり、そもそも警戒心が強いため行動できないという悩みが絶えないのも事実です。
そのため、もしあなたが今やりたいことを見つけて、それを仕事にできたとします。
しかし、それは「今」興味のあることであり、一年後にはもう飽きてしまっている可能性もあります。むしろ、HSS型HSPの傾向としては、その確率は決して低くはありません。
すると、一年後にはまた「仕事を変えたい。」と同じ悩みを繰り返す可能性がとても高いです。
結論、「今」やりたいことを仕事にするのは悪いことではないですが、また同じことを繰り返す危険性もあります。
そこで重要になるのが、「価値観」です。
ただ価値観と言われても、ざっくりしすぎてわからない方が多いと思います。
なので、今回は価値観を見つけるための質問を、いくつか用意しました。誰にも見せる必要はないので、ありのままの答えを書き出してみてください。
Q1.あなたが尊敬する人、キャラクターは誰ですか?その人のどんなところを尊敬しますか?
この質問い答える時、その人の「やっていること」見ないように注意しましょう。ここでやりたいことを見てしまうと、前述した「なりたいもの」を探しているのと同じ状態になってしまいます。
例)常にチャレンジしている、とてもユーモアなど
Q2.今の社会に何が足りないと思いますか?
社会を見て、足りてないと感じる部分は、あなたが社会に対して「もっとこうあるべき」と感じている価値観とのギャップから生まれます。そのギャップこそあなたの価値観です。
(例)思いやり、健康に対する意識、など
Q3「自分って人生で何を大事にしてそう?」と友人に聞いてみる
価値観は無意識のうちに、あなたの行動に出ています。そのため、自分が気づいていなくても、周りの人が気づいている可能性があります。
(例)自由、オリジナル、など
ここで出てきたものは、やりたいことに大きく関わってきます。
例えば、Q1で「常にチャレンジしている」が出てきた場合は、「常にチャレンジをしながら成長していきたい」という価値観を持っているかもしれません。
そんな人が、毎日ルーティンワークの仕事をしていたら「いつかやりたいことじゃない」となるのは明白かと思います。
実はHSS型HSPの方でも、価値観が大きく変わることはありません。なぜならその価値観は、子どもの頃の経験や体験から形成されたものだからです。
例えば、子どもの頃「プールで溺れて死にかけた」という人は、海やプールは危険な場所という価値観が形成されます。その価値観のまま大人になった人は、もし海やプールに入れるようになったとしても、心のどこかに危険を感じているため、落ち着ける場所にはなりません。
このように、子どもの頃に形成された価値観は、潜在的なものであり、そう簡単に変わることはありません。
ぜひあなたも、あなたの中に眠っている価値観を掘り起こし、価値観にあった仕事を見つけてください!
どうしても価値観が見つからない人へ
ここまで読んで、価値観でやりたいことを選んだ方がいいことはわかった。ただ、その価値観が見つけられない、という方もいるかと思います。
そんな方にオススメしたいのが、こちらの書籍。
実は今回紹介した「やりたいことの見つけ方」を、私が学んだのもこの書籍からです。
この書籍では、あなたが大事にしている価値観を見つけ出すさまざまな方法や、「本当にやりたいこと」を見つけるためのプロセスを、誰でも分かるよう、1から丁寧に教えてくれています。
今回は、飽きやすい特徴を持ったHSS型HSPである私が、目から鱗だった「価値観で選ぶ」をキーワードに紹介しました。
ただ、「本当にやりたいこと」を探す上で、この記事だけでは扱いきれていない、重要なキーワードは他にもたくさんあります。
本記事で、やりたいことの見つけ方について、少しでも考え方が変わったという方や、より深く知りたいという方にはオススメの書籍です。
ページ数は約200ページでボリュームもありますが、図解やワークが多く、読むだけであれば数時間で読み切れてしまう簡潔な内容になっています。
著者の八木さんは、自己理解の専門家であり、他の本からは学べない知識ばかりです。
もし「いつか読んでみよう」と思っているのであれば、その「いつか」は、絶対に来ません。
少しでも興味があるなら、確実に今読んだほうがいい一冊になっています。
何がしたいのか分からないモヤモヤした今の状態から抜け出して、あなたの「本当にやりたいこと」を見つけて、よい人生にしていきましょう。
それではまた別の記事でお会いしましょう。